ファインバブル
ファインバブル技術の開発について
ファインバブル技術
「ファインバブル」には、泡の大きさにより「マイクロバブル」と「ウルトラファインバブル」の2種類があります。
「ファインバブル」のうち、直径100μm未満で1μm(=0.001mm)以上の泡を「マイクロバブル」、それより小さい直径1μm未満の泡を「ウルトラファインバブル」と呼び区別しています。
「マイクロバブル」が多数入った水は白濁しています。「マイクロバブル」は非常にゆっくりと水中を浮上し、「溶解」がすすむと収縮して消滅します。
「ウルトラファインバブル」が多数入った水は透明です。
「ウルトラファインバブル」は水中でも、刺激を与えなければほとんど溶解も浮上もせず、微振動して、数週間~数カ月の寿命があると報告されています。
但し、水素は15分程度です。
これらの技術を活用して、作物の成長速度を速めるとともに、高品質な作物を育成します。
高濃度水素水を活用した農作物の生産研究について
植物と活性酸素
植物の生産性は、強光・乾燥・温度・塩・重金属、オゾンなどの非生物的、あるいは病害などの生物的な環境変化(ストレス)によって大きく低下します。
もし、こんな劣悪な環境下でも生育可能なスーパー植物を作ることができれば、温暖化や砂漠化、食糧危機などの地球規模の大問題を克服するための大きな手段となります。環境ストレスが植物を枯死させる原因には、全てのストレスに共通して活性酸素種( ROS )の蓄積による 酸化ストレス(傷害)が関係しています。また、 ROS は毒としてだけではなく、ストレスに対する防御を誘導するためのシグナル因子としても重要な働きをしており、その量のバランスが植物の生存に大きく関わっています。
ウルトラファインバルブを使用し、作物に水素を適量に供給することで、植物内の活性酸素の除去が可能となり、成長速度及び高品質な作物の育成が行われます。
ファインバブルシステムの概略図
水槽に空気及び水素のウルトラファインバブルを導入。
今後、水耕栽培や農作物の「特産物化」等への有効活用を行う。
平成31年4月15日(月)~19日(金)農林水産省1Fで展示